掛川城【2020/2/23】
もともとは朝比奈氏の居城でした。
朝比奈泰朝が城主だった1568年(永禄11年)、武田信玄の侵攻から逃れた今川氏真を迎え入れ、攻め寄せる徳川家康に対して籠城戦が繰り広げられました。
最終的に掛川城は落城し、家康重臣の石川家成が城代となりました。
現在見られる近世城郭を築いたのは、家康関東転封後に城主となった山内一豊です。
江戸時代は譜代大名が交代で入り、最後の城主は太田氏でした。
平成7年に復元されました。
道路との兼ね合いで本来の位置から50mほど北に復元されています。
太鼓櫓は現在本丸に移築されています。
御殿が現存する城は全国に4か所しかありません。(他に川越城・二条城・高知城)
12基残る天守よりも貴重。
二の丸御殿内部でやっていた竹細工ランプの展示
おまけ
過去の城攻めでは城しかみませんでしたが、今回は城下町も少し散策しました。
大日本報徳社は二宮尊徳の弟子岡田佐平治が興した「遠江国報徳社」を期限とする「報徳精神」の普及を主な活動とする公益財団法人です。
写真の大講堂(重要文化財)をはじめ、明治末期に建てられた建物群が現存しています。
ちなみに3時間1万円程度で借りることもできます。
感想
これで3回目の訪問ですが、飽きない城です。
天守・御殿・櫓・門と近世城郭の構成要素が一通り揃っているのが大きいですね。
ただし、天守の復元については賛否が分かれるところ。
一豊の掛川城天守を模して築かれたとされる高知城天守を参考としている関係で、幕末の絵図に描かれた、高覧がなく下見板張りの天守とは明らかに異なっていますからね。
今回は時間に余裕のある旅だったので掛川城本体だけでなく、城下町も少し散策しましたが、結構面白い町でした。
参考