横須賀城【2020/2/23】
2月23日から2日間で静岡県の城を巡りました。
高天神城攻略のため、徳川家康が大須賀康高に命じて築かせた城です。
今は太平洋には面していませんが、江戸時代中期ごろまでは城のすぐ南が海だったそうです。
このお城の見どころはなんといっても石垣です。
一般的な石垣は積み石がもう少し大きく角ばっていますが、横須賀城の石は小さくて丸くかわいらしい見た目をしています。
これは河原石を使っているためで、全国的に例があまりないものです。
横須賀城の石垣は本丸南面とその南側の帯曲輪・虎口周辺のみに用いられており、その他の部分は土塁・切岸で防御しています。
「三日月堀」という名前ですが、見た目が半円状なだけで、丸馬出に付随した施設ではありません。
低い石垣で固められた不等辺多角形の構造
ここに3層4階の天守が建っていたそうですが、複雑な天守台なので、どんな見た目か想像がつきません。
横須賀城には移築建物が何件かありますが、今回はそのうち掛川市大須賀支所前に移築された町番所を見てきました。
感想
河原石を使った石垣というのは他に例がないわけでもないです。(鉢形城三の丸など)しかし近世城郭でというのはたぶんここだけ。珍しい遺構を見れて良かったです。
縄張りでは、かなり中世城郭的な要素が強い印象を受けました。
虎口も形がはっきりした枡形虎口というわけではなく、主要部であるはずの本丸・西の丸もかなり狭い曲輪です。(御殿は二の丸にありました。)
太平洋沿いにサイクリングロードもあるので、こんどは自転車で来てみたくなりました。